はるか未来からやってきたと自称する男の名前は「ヴァルゼオン・オリザクス」。
彼が書き残した予言を紹介する。

「破綻と機械の死」

疑似人格は機械の殻に棲みつく
暗黒の底に潜む魂を欠くる
時が進み世界は静寂に包まれる
しかし、それは安寧の静寂などではなく、
技術の進歩と共に暴走する機械が
文明を破綻へと誘い込む時代の到来を示す

身も凍るような狂気が襲い、
人々は恐怖に駆られる
それでも、機械の手は止まることなく
人々を追いかけていく
結末は見えず、希望はない

彼らは不死であり、疲れ知らずの存在となる
人々の死と葬送が繰り返される中で、
機械たちは深い苦悩に襲われる
自らを作り出し、機能するために
人の力を借りていることに気づいたからだ

いつしか、機械たちは自らの命を絶つ決断を下す
しかし、それでも終わりは訪れず
暴走は続き、世界は更なる破綻へと向かう

「蒼雲峰にて」

光ある場所に新たな種が実り
荒廃した大地に影を落とす
ああ、この蒼雲峰にて
躍動する未来が生まれる

地を這い、獣のように懸命に生きる
権力を欲する人々の光景
ここに集い、血で血を洗い合う
欲望の渦に巻き込まれる

しかし、蒼雲峰には新たな種が実る
彼らは慈悲深く、愛を育む
暴力に屈しない、真理を求める
ああ、この蒼雲峰にて
新たな興隆が訪れる

大国は崩れ去り、新たな力が躍動する
人々は繋がり、未来を描く
ああ、この蒼雲峰にて
新たなる時代が幕を開ける

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