とある奇書収集家のコレクション#1:

「天つ風の秘かなる語らい」

あらすじについて:
平安時代の静かな村に住むある貴族の若者・遥(はるか)の日記である。遥の日常生活を中心に書かれているが、時折、遥が出会った異質な存在との交流が記載されており、一部の奇書収集家の間では遥が出会ったその存在は宇宙人や異次元人ではないかと議論されてる。ただし、断片的な情報や知識のみが伝授されるいるようで、詳細を伺い知ることはできない。

書物の歴史:
「天つ風の秘かなる語らい」の書かれた年代は不明である。最新の技術で調査したところ、この日記が書かれた紙は平安時代ころとされているが、平安時代の知識に合わない表現が多いことから、後世に捏造された可能性のある奇書ではないかという意見もある。平安時代の文化や風俗についての記載が少ないわりに、異質な存在との交流が緻密に描かれている。また、物語中に登場する固有名詞には日本語ではない言葉が散りばめられており、その存在から得た知識が反映されていることが感じられます。この作品は奇書として研究者たちの間で議論の対象となることは少なく、あくまで奇書マニアのみが知る存在となっています。
登場する固有名詞の一例として、「ソリアス」、「アンバロス」、「ヴィレナ」といった日本語の発音とは思えないような言葉が登場します。それぞれの言葉は、物語中で遥が新たな価値観や考え方に出会うシーンとともに紹介されます。「ソリアス」は、一種の植物であり、その葉を煎じることで得られる薬効があることが明らかにされます。「アンバロス」は、異質な存在が持つ奇妙な道具で、その用途や意義は日記の中では明らかにされませんが、遥はそれを大切に扱っています。「ヴィレナ」は、異質な存在が遥に教える特殊な技法であり、遥はこれを身につけることで自身の権力を大きくすることができたと語っています。

まとめ:
レア度:★★★★★(5/5)
奇書度:★★★☆☆(3/5)

おそらく平安時代に記載されたものではなく、室町時代ころに書かれた創作物だと思われる。しかし、室町時代で記載されたにしてもその時代にそぐわない技術水準の記載も多いことから物語に登場してくる未知の存在に作者が出会っていた可能性は十分に考えられる。
世界に一部しか現存されていないため、レア度は非常に高く、入手は極めて困難だ。所在も不明。文句なしの★5だ。
どのように未知の存在や技術などの着想を得たかは不明だが、全体の物語の構成や面白さはある程度の水準にある。奇書と呼ぶには”まとも”すぎるので、★は3としている。

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