夏休みになると、僕はいつも祖母の家に帰郷していた。祖母の家は、山奥にある古びた家で、昔から何か不思議な雰囲気があると感じていた。それでも、祖母の手料理が食べられるということで、嫌々ながらも帰ってきていたのだった。
ある日、祖母から「この辺りには、昔から『お化け屋敷』があると言われているわ。近所の子供がよく肝試しにいってるよ」と教えてもらった。僕は興味津々で、お化け屋敷に行ってみることにした。
お化け屋敷に入ると、何も怖くなかった。ただ、不思議な雰囲気が漂っていた。最後の部屋に入ると、壁に奇妙な記号が描かれていた。円形の中に四角形があり、周りに不思議な模様が描かれていた。何を意味するのかわからなかったが、何度も壁を見て考えた。
夏休みの前半は何回もそのお化け屋敷に通っては奇妙な記号を眺めていた。なにか不思議な魅力を感じられたのだ。
それから、僕は祖母の家の周りには何か不思議な力があると感じるようになった。そして、あの奇妙な記号が描かれた壁には、何か秘密が隠されているような気がしていた。
ある夜、僕は祖母の家の書庫で古い書物を発見した。その中には、村に伝わる儀式に関する記述が書かれていた。夏休みをかけてその書物を読み漁った。その中には、あの奇妙な記号が描かれた壁に関する記述も書かれていた。それによると、壁に描かれた記号は、村に伝わる儀式に使用されるものだったらしい。儀式の詳細は書かれていなかったが、何かを祈願するために使用されるものだと思われた。
しかし、現代では誰もその儀式のことを知らないということが書かれていた。古い書物だったがその時点ですでに、その儀式は廃れてしまっていたらしい。
それでも、あの壁に描かれた記号が何を意味するのか、そして、あの不気味な光や不思議な現象が何を意味するのかはわからないままだった。
しかし、それでも、あの夏の体験が僕の人生に影響を与えたことは確かだ。祖母の家の周りには、何か不思議な力があるように感じられた。そして、あの奇妙な記号が描かれた壁には、何か秘密が隠されているような気がしていた。それらのことが、僕にとって一生忘れられない体験になったのだ。